2023/04/03 12:28
超大型犬と生活していると怪我、病気など小型犬に比べると近い存在なのだと実感します。
超大型犬と生活していると超大型犬の飼い主様とせっすることも多くなってくるわけですが、皆様体重で自分の子が大きいとアピールする方たちも多く見受けられます。
しかしながら人間同様適正体重が存在し、それを過剰にオーバーしたりすると怪我をしたり、癌になったり…とそういうイメージを持ちます。
無論エビデンスがあるわけではないのですが、本来自分の体重を支えるために存在している脚の腱を切ってしまったり、脚が骨肉腫になってしまったりする子たちは、自然界では生きていけないはずなのです。
飼い犬は人間が手を加え作られたものですから自然界のルールは当てはまらないかもしれません。
でも「走れない犬」などあきらかに不自然であり、走れるのが当たり前であるべきだと思います。
そのためには太らせすぎない、その個体の適正体重をきちんと理解して維持管理するのも飼い主の勤め。と考えています。
かくいう我が子も前十字靭帯を断裂してしまって手術をしているのですが、当時の我が子の体重は77kg。
明らかに適正体重をオーバーしていました。
ただ、周りの同犬種の方々が口を揃えて、うちの子は90kgだ。100kgだ。と聞いていると、明らかにうちの子より体高も低い、骨格もそこまで大差あるように見えないのに、もしかしてうちの子ってガリガリなのかな?
と思い込んでいってしまいます。
それが私の飼い主としてのそもそもの間違いでした。
そのせいで我が子は大きな怪我を負い、手術をすることになり。無事に成功したから良いものの、麻酔を検査のために何度もかけるというリスクを背負わせることになりました。
術後普段4本の脚で支えている身体を3本で支えることになり、痛みのせいか寝ていることが多くなりました。
そのせいか、褥瘡(床ずれ)はないものの、血流がコンスタントに回らず、ベッドに接している皮膚の毛細血管が伸びて、毛のようなイボがたくさん出来てしまいました。
その時思いました。
体重減らした方がいい。軽い方がいい。
運動で体重コントロールすることは怪我をしているので不可能。それならばフードコントロールをするしかない。と考え、きちんといろんな情報を仕入れ、フードの量を決めて77kgから62kgまで体重を落としました。
62kgに落としてから復活まであっという間でした。
今まで寝てばかりだったのが立つようになり、手術した脚に体重も乗せられるようになりました。
体重を乗せるようになると切った骨の接着も早く、どんどん回復していきました。
今では走り回れるようになるほど復活し、前十字靭帯断裂は1年以内に反対脚も切れる可能性が高いと言われていますが、反対側も切れずにもうすぐ2年が経過します。
私の観察はまだたったの1頭であり、この考えが正しいかどうかはわかりません。
でも人間も同様「肥満で良いことはない。」
これだけは言い切れます。
太っていれば脚だけでなく、背骨にも、腰にも、心臓にも負担がかかります。
動けなければ、血流が悪くなり、様々な問題が出て来ます。
介護用品を売っておいてこの内容をブログに書くのは微妙なのですが、介護なんかない方がいい。
元気に最期まで歩いて笑顔を見たい。
そのために若い頃から気をつけられることがあると思います。
今一度ご自身の愛犬の適正体重(犬種で適正体重を決めるではなく、その子自身の適正体重を探る)をしっかり見極めて管理していくことで、2.3年は寿命が変わるんじゃないか。と私は思っています。